【ベトナム・法務】有限責任会社と株式会社の違い | 弁護士西遊記〜ベトナム、ミャンマー、ときどき中国。
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【ベトナム・法務】有限責任会社と株式会社の違い

有限責任会社と株式会社


*ベトナム法務【目次】

有限責任会社と株式会社は、どちらもベトナムの企業法で定められる企業形態です。他にも企業形態はありますが、現地法人を設立す
る場合は、通常この2形態のどちらかでの設立となります。
進出を検討済みの方には当然の知識かもしれませんが、最近進出前の会社の方から聞かれることも多いです。

いずれも、出資者(株主)の責任は有限責任ですので、出資した以上の額の責任を問われることは基本的にありません。
当然別個の組織であり、企業法でもそれぞれ別の章で規定されているため異なる点は多いのですが、どちらで現地法人設立するかの検討をする際に大きなポイントは以下の点です。
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大きな相違点


まず、《株式会社》の場合は、当初から株主が3名以上必要になります。
これに対して、《有限責任会社》は1名から可能です。また、《有限責任会社》では、最大の出資者は50名までとなります。


また、ベトナムで上場したいという希望がある場合に《株式会社》を選ぶケースもあります。
この場合、上場会社になるためには株主が100名必要となります。


さらに、《有限責任会社》では、出資持分割合に従った議決権や配当金額となりますが、《株式会社》では、議決権優先株や配当優先株などの種類株式の発行も可能となるため、議決権や配当などに差を設けるということも可能になります。


実務上は、進出する日系企業の95%以上は《有限責任会社》を選択します(統計をとったわけではないですが)。
それは、上記のうち株式会社にする必要性を感じない(出資者が少ない、上場は目的としない、配当や議決権に差を設ける必要もない)ということが理由となっています。


他にも、《株式会社》では普通決議が51%以上の賛成なのに対して、《有限責任会社》は65%などという違いはありますが、《有限会社》においても定款で定めれば51%に変更できると考えられていますので、この点はどちらで設立するかを分ける相違点とはなっていないのが現状です。


■筆者: 工藤拓人■-----------------------------------------------------------------
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