【ベトナム・税関】EPE(輸出加工企業)の在庫に関する決算報告書 | 弁護士西遊記〜ベトナム、ミャンマー、ときどき中国。
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【ベトナム・税関】EPE(輸出加工企業)の在庫に関する決算報告書

新税関法下での在庫管理


*ベトナム法務【目次】
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*関連記事:事後検査の概要(新税関法)
*関連記事:EPE(輸出加工企業)の実在庫と税関在庫の不一致

ベトナム新税関法が2015年1月1日から施行されていますが、それに伴いDecreeやCircularも変更されました。
一番重要なものとしては、Decree08/2015/NĐ-CP(2015年1月21日発布、同年3月15日施行)と、Circular38/2015/TT-BTC(2015年3月25日発布、同年4月1日施行)です。

後者は日本語訳がJETROから出ていたCircular128/2013/TT-BTCに置き換わるもので、ボリュームも大きく内容把握だけでも非常に大変なものですし、実際制度も変わっているため、非常に大きい影響があります。
特に、実務上影響が大きいものとしてはEPE(輸出加工企業)の原材料等の在庫に関する決算報告書の変更があります。
・・・・

変更点


旧制度では、以前の記事(*EPEの実在庫と税関在庫の不一致)で書いたとおり3ヶ月に1回の決算報告書において、数量ベースで税関に報告していました。

これに対して、Decree08号第41条第1項及び新Circular38号第60条においては、原材料、機械、設備及び輸出製品に関する受入・払出・残存状況についての使用状況決算報告書を税関へ提出することが求められており、この報告書は、適格機関が作成するフォームにより1年に1度作成し、会計年度の終了から90日以内に提出しなければなりません。
また、原則として金額ベースでの報告となります。
 

決算報告書


適格機関が作成するフォームというのは 15/BCQT-NVL/GSQLというフォームで、そのフォームを確認すると以下のような項目を記載することになります。

“峭
勘定科目
8矯猯繊製品名
ご首在庫
ヅ期輸入製品
ε期輸出製品
Т末在庫

備考

このぁ銑部分を金額で記載する必要があります。

そして、税関法規上は、これまで税関在庫の紐付けに使っていたプロダクションノーム(製品ごとの使用原材料と歩留りを登録しておくもの)の提出も不要となりました。
しかし、EPEの税関在庫の管理として、当然税関は輸入原材料が製品として海外に出ていっているかを確認したいわけですので、その点は歩留率、廃棄の証明等をしっかり準備しておかなければなりません。
 

どう対応するか


EPEから受ける相談で多いのは、上述の決算報告書の作り方がわからないというところで、実際これまで数量ベースだったものを金額ベースにすることや、原材料・製品名の登録し直し等でかなり苦労されています。

実際、税関も7月くらいまでは決算報告書の作り方について何も情報を出しておらず(そもそも税関が理解しておらず)、最近になってセミナーなどをするようにはなったものの、実際どのように作るのかは不明確な点が多いです。
来年の3月中には1回目の決算報告書の提出ですので、日々対応しながら税関とも協議していくしか現在は方法がない状況に思います。

税関へのレポートが1年に1回になり、書類についても初期コストはあったとしても今後簡易化されていくことにはなりそうですが、税関が事後調査を強化していく姿勢を強めているため、社内の管理が緩い場合にはこれまで以上に税関への報告在庫と実在庫との差異が広がる可能性もあります。
そのため、制度が変わった現時点から新たな制度に対応する在庫管理システムを社内で構築していくことが重要です。

■筆者: 工藤拓人■-----------------------------------------------------------------
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