【ベトナム・労務】2016年の最低賃金増額をめぐる動き | 弁護士西遊記〜ベトナム、ミャンマー、ときどき中国。
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【ベトナム・労務】2016年の最低賃金増額をめぐる動き

2016年の最低賃金を巡る動き


*ベトナム法務【目次】
*関連記事:2015年の最低賃金
*次記事:最低賃金増額平均12.4%へ(2016年)

Minimum Wage

さて、今年も2016年の最低賃金増額へ向けて議論が白熱してきました。
去年はホーチミン・ハノイなどの第1地域で14.8%も増額しています。

労働法第91条第2項では
第91条 最低賃金
2.労働者および労働者の家族の最低限の生活需要、経済社会状況および労働市場での賃金額に基づき、政府は国家賃金評議会の提案に基づいた地域別最低賃金額を公表する。
とされており、国家賃金評議会が最低賃金を提案することになります。

去年(2015年分)は8月中には国家賃金評議会が提案をしていましたが、2016年分は労使側の意見の乖離が大きく、まだ確定した意見が出ていないようです。
・・・・



 

これまでの流れ(報道より)


私も原文でのやりとりの流れは確認できていないのですが、報道ベース(主にNNA)で流れを確認すると以下のようになっているようです。

【労働者側】ベトナム労働総同盟(VGCL) VS  【使用者側】ベトナム商工会議所(VCCI)

7月上旬:【VCCI】「10%をやや超えるくらいになりそう」
7月中旬:【VCCI】賃金評議会で10%余りの上昇を提案

7月中旬:【VGGL】賃金評議会で平均17%増にするように提案
8月上旬:【ベトナム縫製協会】賃金評議会に対し、6%増を提案
8月中旬:【VGGL】現状では最低生活水準の75%程度だとして、17%超要求
8月中旬:【VCCI】6〜7%が妥当な数字
8月下旬:賃金評議会で最終会合
     【VGGL】16%余りを提案
     【VCCI】9〜10%が妥当
8月下旬:25日に決着がつかず、9月3日に再度の会合予定発表
 

周辺国の最低賃金上昇


それにしても、企業にとっては10%超えの最低賃金アップがほぼ既定路線なので、いずれにしても厳しい内容です。
周辺国でも、最低賃金が近時どんどん上がっています。
CLMVでいうと2015年時点で以下のとおりです。
ミャンマーは昨日から、1日あたり3600チャットの最低賃金がスタートしましたね。
 
項目 ベトナム カンボジア ラオス ミャンマー
最低賃金 310万VND(約147USD
(2015年より)
128USD
(2015年より)
90万キープ(約110USD
(2015年4月より)
10万8000チャット(約84.5USD
(2015年9月より)
比較 前年比14.8%増 前年比28%増 前年比43%増

ベトナムでは、来年から社会保険料や残業代の基数となる手当も増えますし、企業にとっては悩ましいところです。
*参考記事:ベトナムにおける給与(賃金)の概念


■筆者: 工藤拓人■-----------------------------------------------------------------
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