【ベトナム・不動産】外国人へのベトナム住宅(マンション)購入市場の状況 | 弁護士西遊記〜ベトナム、ミャンマー、ときどき中国。
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【ベトナム・不動産】外国人へのベトナム住宅(マンション)購入市場の状況

新住宅法の施行


*法務全般目次
*【関連記事】外国企業・個人の住宅売買・賃貸の緩和(新住宅法2015年7月1日施行)

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新住宅法(65/2014/QH13)2015年7月1日から施行されており、3週間が経過しました。
関連記事でも紹介したとおり、法律上はベトナムに入国できる外国人個人の住宅の所有及び賃貸も認められており、外国人のベトナムのマンション購入が一気に加速するのではないかと言われていました。

実際、この1ヶ月私のところにも問い合わせが多く来ており、日本からの関心も非常に高いようです。
もっとも、いまだ細則が出ておらず(6月30日に内容が乏しいオフィシャルレターが出ただけ)、具体的に外国人が購入した後にどのような手続となるのかが明確になっていない中で不安も残ります。

とりあえず、現在の状況を確認するために、私も物件を直接見てきました。
・・・・

 

住宅販売の状況


中古物件に関しては、過去の権利移転がきっちり行われていないリスクがありますし、やはり新築物件のほうが人気がありますので、建築中の物件を中心に見てきました。
(ここでは特定の物件のご紹介はしません。)

ベトナムの不動産会社の方いわく、既に外国人個人で購入されている方は多数いるとのことでした。
私が見た複数の物件も、良い部屋からどんどん売れてしまっており、建築中で2017年竣工にもかかわらず残りがほぼ無い物件もありました。
これは、外国人個人だけでなく、お金を持っているベトナム人がかなり増えてきたことのほうが大きい原因になっていると思われます。

ここで心配になるのがバブルとなって将来的に金額が急落するのではないか、ということだと思います。
今後、ベトナムの不動産市場がどうなるかはわかりませんが、少なくとも現在中国のような状況とは異なるとは思っています。
一番違うのは、価格ですね。
中国では、中心部の3LDK中古が日本円で1億円前後するのもザラですが、ベトナムでは中心部の高級マンションの3LDKでも30万ドル前後といったところであり、20万ドル〜30万ドルの物件が多いという印象です。
少なくとも、現時点では価格が高騰化しているとまでは言えないと思います。
もっとも、外国人に開放されたこと、上述のような物件数に比して需要も高いことからすると、この1年、2年くらいで急騰する可能性もあると思います。

また、中国では男女が結婚する時、新居を購入するのが通常ですが、ベトナムでは賃貸が普通です。
このようなマンションを購入しているのは富裕層だけであり、一般の誰もが購入に走っているわけではないので、ベトナム人の需要がそこまで高まっているわけではないといえると思います。
そのためマンションが売れ残ることもあり、外国人に開放したという背景もあります。
ただ、この点も、数年内にホーチミン周辺では富裕層もどんどん増えるでしょうから、毎年状況は変わると思っています。


以上の状況から、物件として見れば良い状況かと思うものの、法律上の手続や権利関係が今後適切に取り扱われるかという点は確認しながら進める必要があります。
また、若干心配なこととして、各マンション群にはそれぞれショッピングモールを併設する計画があるのですが、近所にショッピングモールがありすぎるので、計画時点でショッピングモールを作るといっていても結局できなかったり、できたとしてもすぐに小規模化するという可能性はあると思っています。

いずれにせよ、外資企業の投資で賑わっているベトナムが、個人投資でも賑わい活性化してくれればいいな、と思います。


■筆者: 工藤拓人■-----------------------------------------------------------------
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