【ベトナム・税関】2015年1月1日施行 新税関法のポイント | 弁護士西遊記〜ベトナム、ミャンマー、ときどき中国。
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【ベトナム・税関】2015年1月1日施行 新税関法のポイント

新税関法の施行


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2014年6月22日付で新しい「税関法」(54/2014/QH13号。以下「新税関法」といいます。)が制定され、「新税関法」は2015年1月1日から施行されました。
2002年1月1日から2014年まで施行されていた「税関法」(Law29/2001/QH10号。以下「旧税関法」といいます。)は、これに伴い廃止されます。

2014年12月には、年度末の駆け込みなのか、多数の企業(主にEPE)への税関調査が入り、多額の追徴課税・罰金を税関に請求された例も発生していましたが、新税関法になり、さらに税関調査の動きが強まる可能性もあります。

昨年ニュースレターでも取り上げましたが、新税関法のポイントをおさらいします。
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新税関法のポイント


「新税関法」における変更点のポイントは下記の表のとおりです。
2014年3月25日にベトナム税関総局が導入スケジュールを発表した新しい通関システムである「VNACCS」(「Viet Nam Automated Cargo Clearance System」。4月1日より順次導入。)にも対応し、さらにその他のルールも規定しています。

1. 規定の詳細化
  • 全体が104条から構成されています(現行の税関法は82条)。
  • 以下の下記修正が盛り込まれるほか、様々な点で規定が追加され、詳細化されています(定義規定の拡充、税関の領域で禁止される行為の列挙、税関手続の代理人の満たすべき要件

2. 通関手続の電子化
  •  原則として、通関手続が従来の紙ベースの手法から電子手続に変わります。紙ベースの手続は特殊な場合(政府が具体的に規定する)のみに適用されます(第29条)。
  • 通関書類の通関システムにより処理され、又は税関職員が直接確認する方法も定められています(第31条)。

3. 優先制度
  • 税関法・税法の規定を2年間守る、輸出入量が規定された一定以上、通関・税務の電子化、輸出入活動のIT化、税関機関のシステムとの連携、銀行決済、内部統制がなされている等の要件を満たした企業が適用できるとされています。
  • 適用される場合、通関関連書類のチェックや貨物の検査が免除され、通関申告書が未完成でも通関可能(30日以内に完成したものを追加提出で対応可能)となり、優先的に通関手続が行われる、等の優先制度があります。 

4. 税関による事後調査の明確化
  • 「旧税関法」は事後調査について詳細に明確に規定していないため、実務上困難が生じていました。 →事後調査は基本的、リスクマネジメントベースで行われます。事後調査するケース、調査が行われる場所、調査結 果の処理方法、調査の決定権限、税関機関の権利・義務、通関申告者の権利・義務を具体的に規定しました(第77条〜第82条)。

5. 通関書類の統一、簡略化
  • 通関申告書だけを必ず必要な書類とし、その他の書類(商用インボイス、郵送証書(船荷 証券)、売買契約、原産地証明書、輸出入許可書、専門的な審査結果、又は審査免除通知等)は具体的な状況に応じて提出します。詳細は財務省が定めるとされています(第23条)。

6. 事前確認制度
  • 商品コード、商品の原産地、課税価格を事前に確認する規定を追加しました(第28条)。これは、2013年の財務省の通達「128/2013/TTBTC」の第7条〜第9条にも規定されているので、合わせて確認する必要があります。

7. 手続の時間短縮
  •  通関書類が受けとってから2時間以内に税関職員がその審査を終えなければならず、商品のチェックは商品が提出されてから8時間以内に行わなければならず(現在は2日間)、また、通関者の要求がある場合、必要に応じて祝祭日、時間外でも通関手続を行うとされています(第23条)。

■筆者: 工藤拓人■-----------------------------------------------------------------
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