【ベトナム・労務】2016年1月1日施行 ベトナム社会保険法改正(1) | 弁護士西遊記〜ベトナム、ミャンマー、ときどき中国。
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【ベトナム・労務】2016年1月1日施行 ベトナム社会保険法改正(1)

2016年1月1日 ベトナム社会保険法改正


さて、先日の記事(*ベトナム社会保険法改正(2014年11月20日可決) )で紹介した社会保険法の改正ですが、改正の概要についてニュースレターにも書きましたので、ここでは2回に分けてそのニュースレターの内容を引用します。

はじめに


ベトナムの公的保険制度としては、社会保険、医療保険、失業保険がありますが、社会保険について、2014年11月20日、社会保険法が改正されました(以下「本改正」といいます。)。
旧法は、2006年6月29日公布のNo. 71/2006/QH11でしたが、これに代わる改正法(58/2014 /QH13)として成立しました。 本改正は2016年1月1日より施行されますが(もっとも、外国人労働者等への適用拡大は2018年1月1日〜)、労働者にとって重要な権利に関する改正が含まれていますので、本稿において改正の重要なポイントについて説明したいと思います。
外国人労働者についての加入強制等、日系企業にも重要な改正が多いですので、今後の詳細規定のフォローや、実務がどのように動いていくかの確認が必要になってきます。

・・・・


 

1. 強制加入社会保険の対象拡大(第2条)


 本改正は、強制加入社会保険の対象を拡大しました。

 すなわち、1月以上3月未満に期間の限定された労働契約に基づき働いている労働者及びベトナムにいて就業許可(work permit)又は適格な機関により発行された実務証明(practice certificate)を有する外国人労働者について、社会保険の加入が強制されることが定められました。
 なお、この対象拡大に関する改正のみ、2018年1月1日からの適用となります。

 これにより、ベトナムにおいて勤務する日本人にも社会保険の加入が強制されることとなったため、今後の実務の動向が着目されます。
 なお、外国人労働者は、健康保険についても2009年より加入が強制されていますので、2018年1月1日より、社会保険と健康保険の双方について加入義務が生じることになります。
 

2. 禁止される行為(第17条)


 社会保険料及び失業保険の支払遅延は、社会保険及び失業保険の違法なデータ入手及び私的利用と同様に、禁止される行為に含まれることとなりました。
 

3. 労働者の権利及び使用者の義務(第18条〜第21条)


 本改正は、使用者の社会保険料の支払情報に関する報告期限を明確に規定しました。

 これにより、労働者は6ヶ月毎に使用者に対して自らの社会保険料の支払に関する情報の報告を行うように求める権利を有することになります。
 

4. 病気中の受給に関する計算方法(第28条)


 病気中の受給額が、従業員にとってより有利になりました。
 
 すなわち、旧法下において1月の稼働が26日に分割して計算されていたのに対し、本改正では、1月の稼働が24日に分割されて計算されることになりました。

■筆者: 工藤拓人■-----------------------------------------------------------------
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